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2022年 03月 25日
応募者のためのナルティスツアー2022 vol.4

応募者のためのナルティスツアー2022 vol.4_c0048265_15041183.png

こんにちは! ライターの宮本です。

応募者のためのナルティスツアーvol.4となる今回は、

『ぼくの地球を守って』のイベントでのグッズ制作を担当した2人のデザイナーにインタビュー。

入社7年目、3年目と社歴も異なる2人にグッズデザインについてのあれこれを伺いました!


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現在ナルティスではデザイナー募集中です。>>>募集要項はコチラ>>>

よりナルティスを知っていただくための「応募者のためのナルティスツアー2022」を公開中です。
ぜひご覧ください。
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■今回のインタビューイ

井上愛理さん◎2016年4月入社。3年間百貨店のインハウスデザイナーとして勤務後、ナルティス入社。

代表作は『刷ったもんだ!』(染谷みのる/講談社)、『キューライスのシンデレラ』(キューライス/パルコ出版)、

『みにあまる彼氏』(ほしの瑞希/集英社)、雑誌『モーニング・ツー』(講談社)、『ちゃお』(小学館)の表紙など。

装丁の他、グッズデザインも多く手がけている。


尾関莉子さん◎2020年1月入社。3年間印刷会社でパッケージなどのデザインに携わったのち、ナルティス入社。

代表作は『冴えない君は僕のヒーロー』(のれ/オーバーラップ)、『魔法少女全員おじさん』(諏訪符馬/KADOKAWA)。




Interview
『ぼくの地球を守って』イベントグッズデザインを手がけたデザイナー


めくるめくグッズデザインの世界


――今日は『ぼくの地球を守って』(白泉社)のグッズを制作されたお二人にお話を聞けるということで。

   こちらはどういった経緯でお仕事をお引き受けしたのでしょうか?


井上 今年はじめに開催された「日渡早紀 画業40周年記念企画 ぼくの地球を守ってin東京タワー 月基地と交信」

    というイベントのグッズデザインを担当しました。今回の『ぼくの地球を守って』(日渡早紀/白泉社)(以下、『ぼく地球』)の

    イベント担当者の方と私が『ホイッスル!』(樋口大輔/集英社)という漫画のグッズ制作でお仕事をご一緒していて、

    そのご縁でいただいたお仕事なんです。

    尾関には、『ホイッスル!』のオンラインくじのグッズデザインからサポートに入ってもらっています。


尾関 私はまだ入社して日が浅いので、こういった大きな案件が来たときに先輩方のサポートをさせてもらうことが多いです。

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――『ぼくの地球を守って』の刊行年は、1980年代。お二人とも世代ではないですよね?


井上 そうですね。連載当初の読者層は今40代~60代くらいの女性です。

    でもずっとタイトルは聞いたことがあったので、お話をいただいたときは「やったー!」と思いました。

    いろんな人におすすめされていた漫画だったので。


尾関 私も作品のタイトルだけはずっと知っていました。

    絵がすごく印象的で、読む機会がこれまでなかったので、これを機に読もうって。

    読んでみたらやっぱりおもしろかったですし、でもこれを10代で読んだら性癖がざわつきそうだなって(笑)



――自分たちと違う世代のグッズを作る際はどんなところに気を配りますか?


井上 日常使いしやすいグッズデザインを心がけましたね。

    いわゆるアクリルスタンドといったグッズをそこまで喜ぶ層ではないのかなというのがあったので、

    こういったバッグやハンカチ、アクセサリーなどのアパレルに力を入れました。

    キャラ物すぎても普段使いしにくいと思うので、色柄は落ちついた感じにしています。


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尾関 このステッカーは、イベント会場に設置されていたアルコールスプレーに貼られていて、

    それを見た来場者の方がたくさん手に取ってくださったみたいです。

    そうやって風景に日常に溶け込んでいるのを見て「可愛い」と思って買っていただけたんですよね。

    お客様も使うシーンが想像しやすかったのかも。


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――まさに”日常使い“というテーマですね! こういったコンセプトはどのように考えるのですか?


井上 私は、自分がオタクというのもあって、ターゲット層も加味しながら

    「生活の中でどういうものを使ったら嬉しいかな?」ということを考えますね。


尾関 私は、ターゲット層が自分と異なるときは、その層のライフスタイルを結構考えます。

    バリバリ社会人として働いている人なら、なるべくオタク感が少ないほうがいいんじゃないかとか、

    『ちゃお』などを読む年代だったら、キャラの絵が立っていてとにかくかわいいほうがいいだろうなとか。

    そういうシーンを想像しながら作っています。




装丁とはまた違う! グッズ制作の現場


――『ぼくの地球を守って』のグッズを制作する上で、苦労した部分はありますか?


井上 こちらのあずま袋なのですが、布のパターンを作るのは結構大変でした。

    布もののパターンを作るのは初めてだったのですが、作中で描かれている木蓮の花の絵を

    数点使わせていただき、デザインに起こしています。小さなカットをいい具合に組み合わせて並べて

    一枚の反物になるように柄を作らないといけなくて、結構苦労しましたね。

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――この柄って井上さんが作られたんですか!?


井上 はい、ひとつひとつは漫画の中の小さなカットなのでそれらを広げる作業をしながら、という感じですね。

    柄が細かすぎるとうるさく見えたり、逆に大きすぎるとダサく見えたり、ちょうどいいところを狙うのも大変でした。



――作品のカットから作るんですね。


尾関 グッズ制作は、まず作品の中からグッズに使えそうなカットを大量にピックアップするんです。

    それらを「これはあのグッズに使えそう」とどんどん振り分けていきます。



――それは…かなり膨大な作業ですね。


井上 むっちゃ膨大です(笑)。お仕事をいただいてから、『ぼく地球』を読みながら付箋をばーって貼っていって、

    使える、使えないっていうのを振り分けていきました。



――そこからどのようにデザインへ落とし込むのでしょうか?


尾関 クリアファイルなどは、お願いするグッズ制作会社さんそれぞれにテンプレートがあるので、

    それを元にデザインしていきます。

    デザインできる範囲が制作物によって違うので、その範囲内でデザインを組んでいく感じです。



――マグカップだったらこの範囲、などとものによって決まっているんですね。


尾関 そうです。しかも、グッズによってお願いしている印刷会社さんもそれぞれ異なっていたので、

    同じクリアファイルでもテンプレートが違ったりするんです。


井上 漫画や本の印刷って、いわゆる大きな印刷会社さんで刷ると思うのですが、グッズの印刷は

    規模の小さい印刷会社さんで作ったりもするんですよね。

    文化祭の思い出の写真を入れたマグカップを作るような小さなところで。



――へえ、知らなかった!


井上 たとえば、漫画原稿に慣れている印刷会社では色校に対して「モアレ注意」とか「馴染ませてください」

    という指示を書いて済むところが、場合によっては伝わらないことがある。

    「漫画原稿」の取り扱いには、絵をきちんと再現するための繊細さが必要になってくるので、

    普段の本の仕事以上に神経を使います。



――それは大変ですね。


井上 その一方で、箱物など紙の種類から選べることもあるので楽しいです。このハンカチの包装も紙から選びました。

    留めているシールや、紙の透け具合もこだわって決めたんですよ。

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――色校などはどうやって出てくるのでしょうか?


尾関 全部実際の物になって出てきます。現物でチェックして、修正をしてまた戻す作業を繰り返します。

    思ったよりもサイズが小さくて、「トーンが潰れちゃったから変えなきゃ!」といった細かい修正を繰り返すイメージです。

 

井上 このコマ画像を使ったマグネットも最初出したときは、モアレがすごく出てしまっていて…。

    商品化を断念したパターンもありました。


――相当な苦労があるんですね。


尾関 こちらのクリアファイルは、カラーイラストとモノクロイラストを合わせて作ったのですが、

    モノクロイラストはこちらで着彩をしています。クリアファイルが透けていることを利用できればと

    あえてイラストの一部だけ色が透けるようにしました。中に入れる紙によって透け具合が異なるんですよ!

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――おしゃれすぎる! そういったコンセプトや工夫はどのように決めていくのでしょうか?


井上 『ぼく地球』のときは、ある程度担当さんのほうでこれを作りたいというテーマがあったのですが、

    “何を作るか?”というコンセプト決めから入る場合もあります。

    以前手掛けた『ホイッスル!』のグッズでは、作るものを決める段階から入りました。


尾関 作るものが決まったらデザインに入ります。ラフの段階で特殊加工なども提案しつつ、担当さんと相談しながら進めていきます。

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――おもしろいですね!

   お二人とも漫画の装丁のお仕事もされていると思うのですが、装丁とグッズデザインで違う部分はあるのでしょうか?


井上 一枚絵ではすごくおしゃれに見えても、それがそのままグッズになるのは違うっていうことってあるじゃないですか。

    漫画のコマが印刷されたTシャツを想像してもらうとわかりやすいかと思うのですが、印刷される媒体で見え方は全然違ってくる。

    グッズデザインはそういったところも考えてやらないといけないですね。


尾関 普段デザインしているものは平面なので、「だいたいこれくらいで出てくるだろう」というのが予想できるのですが、

    たとえばこのマグカップはマグの丸みで絵が切れちゃったりして苦戦しました…。

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――なるほど。印刷されるものは、大きさも素材も形状も様々ですものね。

   マグカップは最終的にどのようになったのでしょうか?


尾関 奇跡的にデスクに似たようなカーブのボトルがあって、それに出力したものを巻いて(笑)。

    「これくらいかな?」っていうのを出力しながらちまちまと微調整していきました。


井上 出力はめっちゃ大事ですね! 以前、トートバッグを作ったことがあるのですが、出力してみると意外と取っ手が長い…

    ということも結構あったりして。アクリルスタンドとかも実際に現物を組んでみないとサイズ感がわからなかったりします。 

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尾関 アクリルスタンドの背面に白いインク“白版”を引いて背面を透けないようにするのですが、

    色校で出してみると、白版が薄かったりするんですよね。やっぱり現物を見ないとわからない。

    さらに印刷所によって、色の出方も違ったりするので色校を見てはっとすることは多いですね。




手にとってもらうのが、喜びを噛みしめる瞬間


――グッズデザインを作っていて、いちばん嬉しかったことは何ですか?


井上 これ言っちゃうと二度と誰もつぶやいてくれなそうで心配ではあるのですが…(笑)

    グッズを購入された方々のTwitterの反応を見るのが一番楽しいですね。いわゆるエゴサというやつです。

    デザインに関して直接いいねと言ってくださる方もいるので、そういう生の声はやっぱり嬉しいです!


尾関 私もめっちゃエゴサします(笑)。あとは、『ぼく地球』のグッズに関しては直接売り場を見られたので、

    買っている方の反応が間近で見られたのは嬉しかったです。



――イベントにもみなさんで足を運ばれたのですね!


井上 はい、マネージャーと尾関と3人で行きました。

    来場したお客さんが各々想いを書き込み、最終日に日渡先生にお渡しするというメッセージノートが

    会場に用意されていたのですが、それを見てファンのみなさんの熱い想いを感じて…。

    めっちゃ泣いてしまいました。

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――それは感動してしまいますね。


井上 連載は30年以上前なのに、それでもまだ好きでいてくれる人たちの想いってやっぱり強いんですよね。

    私たちも、30年ぶりに東京タワーにみんなが集まるっていう気持ちの強さに答えなきゃいけないなと思って作ってきたので。


尾関 そういうのを考えると、やっぱり責任感が湧きますよね。作品も人気だし、ファンの方々の想いも強いから、

    私たちもちゃんと作らないとなっていう。もちろん、お仕事なので全力でやるのは当たり前のことなのですが、

    手にとった方に喜んでもらうものを作らないと。次も頑張ろうって思いました。




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ぼくの地球を守って(日渡早紀著/白泉社)

ホイッスル!(樋口大輔著/集英社)

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続いて、本記事の後編では、ナルティスに応募したきっかけやこだわりの詰まったポートフォリオについてもお伺いしていきます。

お楽しみに!



>>>後編は3月28日更新です>>>




ナルティスではデザイナーを募集しております。

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by nar_boss | 2022-03-25 17:00 | 応募者のためのナルティスツアー2022
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