2015年 02月 23日
【デザイナー募集中】デザイナー浜崎、ナルティスでの6年を振り返る。
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2015年 デザイナー募集にあたり、採用担当の浜崎との談話を掲載いたします。
>>>2015年 デザイナー募集要項はコチラからご覧ください。>>>
デザイナー浜崎、6年目
_____ ハマちゃんも6年目。早いですなあ。
ハマ:早いですねえ。
_____ ナルティス入社前の経歴を改めてどうぞ。
ハマ:大学卒業後、2年くらい広告系のデザイン事務所で働いてました。
_____ ナルティスに入ろうと思ったきっかけは?
ハマ:漫画が好きだったから漫画のデザインやりたいなと思って。
_____ 入社後はどんな仕事を?
ハマ:漫画関連のグッズデザインとか、
漫画雑誌のモノクロページのデザインが最初の仕事でした。
扉とか欄外とか単行本の広告とか。
_____ どんな経験者でもナルティスでの最初の仕事は、漫画雑誌のモノクロページですね。
ハマ:先輩に見てもらいながらそういう仕事をやりつつ、
bossや先輩のアシスタントをやってました。
_____ 具体的には?
ハマ:原画のスキャンをして画像の切り抜きなどの下ごしらえをしたり。
漫画単行本の本文(幕間ページなど)デザインとか。
続刊の単行本はbossのデータを見て「こんなふうに作るのか。」と
勉強しながらやってました。
徐々に要素が多い記事ページなんかもやりつつ、
漫画雑誌の連載用のロゴもけっこう作りましたね。
「なんか違う。」「面白くない。」の壁
ハマ:雑誌の表紙もやってみたいと思って、
先輩の仕事の素材をもらって自分なりにやってみたり。
でもなかなか合格はなかったですね。
_____ 先輩からはどんなことを言われてたの?
ハマ:「面白くない。」「固い。」ってよく言われてました。
bossにも「なんか違うんだよな。」ってよく言われましたね。
何が違うかわからなくて。
_____ そこから試行錯誤がはじまる、と。
ハマ:「ココがこんな風に違う。」と説明できるようなものではないし、
自分で考えないと意味がないので「なんか違う。」の先は自分で悩みます。
_____ 今、入社1〜2年目のメンバーも同じ洗礼を受けてますね。(笑)
ハマ:そんな中、入社半年後くらいにいきなり装丁を担当することになって。
_____ そうだっけ?!
ハマ:雑誌の記事ページなどで繋がりのあった編集さんからの依頼だったので、
自分が担当することなったんです。
_____ それで?
ハマ:bossに見てもらいながらやってたんですけど、
いちばん覚えているのは巻数表記のこと。
自分なりに作ってbossに見せたら「巻数表記の入れ方がダメだ!」って言われて。
10案以上作りました。
まだ全然足りてないなーと思いました。
〆切もあるので、最終的にはbossや先輩に助けてもらいつつ、
編集さんとコミュニケーションを取りながら、乗り切りました。
_____ 装丁デビューのお祝いに実家からお花が届きましたねえ。
ハマ:はい。でも、そこから立て続けに装丁の仕事ができるわけでもなくて、
アシスタント仕事を積み重ねていました。
そんな中でも、自分の裁量で進められる仕事もやらせてもらっていたので、
精神的な支えになってましたね。
編集さんとの戦い
ハマ:編集さんから教わることもたくさんあります。
_____ 編集さんから言われて落ち込んだことは?
ハマ:「遅い。」ですね。漫画雑誌の仕事は、スピード命。
依頼からすぐに取りかかってデザインを出すことを求められる。
最初はペースが掴めず、遅いってよく言われてました。
_____ 慣れてくると早くなるもの?
ハマ:デザインのゴールが見えてないときは、
試行錯誤し過ぎてなかなか出来上がらない。
とにかく時間がかかってしまう。
多くの仕事を積み重ねればある程度はスピードを出せるように
なるけれど、かかった時間を意識して進めるのは大事ですね。
_____ 自分の担当案件に関しては、時間のやりくりは自分次第、と。
ハマ:そうですね。
最初からうまくはできないですが、
意識するだけでもずいぶん変わると思います。
_____ なるほど。
ハマ:あとは、編集さんと直にコミュニケーションを取りながら進める仕事なので、
編集さんの意図をいかに汲み取るかっていうのがとても大事になります。
_____ ナルティスでは、できる限り打合せは直接会うようにしています。
ハマ:お互い真剣なので、意見を戦わせる場面もあります。
大変だけど、だからこそ面白い。
漫画家さんも、編集さんも、デザイナーもみんな漫画が好きで、
そんな人が集まってるので密度が濃い職場だなと思います。
作品への理解を深めること、漫画家さんの絵を理解することが
とても大事になってくるので、ナルティスで働く人は、
やっぱり漫画が好きな人がいいんじゃないかなーと思っています。
_____ 打合せや提案の場で心がけていることは?
ハマ:編集さんや作家さんの要望に寄り添いつつ、
良い意味で裏切るという感じです。
とにかく「この本面白そう!」とわくわくしながら
手に取ってもらえるデザインにしたいですね。
_____ 「面白いかどうか」というのは、ナルティスのひとつの指標でもありますね。
面白いと思ってもらいたいし、自分自身も面白いと思いたい。
あなたに依頼したい、と言われるまで
_____ 装丁の仕事について、聞かせてください。
ハマ:定期的に指名でお仕事をいただけるようになったのは、ここ1〜2年ですね。
まずは編集さんから「この人、頼んでも大丈夫だな。」っていう安心と信頼を得て、
そこから「あなたに依頼したい」って言ってもらえるようになってきたんじゃないかと。
本の奥付に「装丁:浜崎正隆(ナルティス)」と載るので、
それを見て仕事をもらえるようにもなってきました。
_____ 装丁に関わるようになって、感じていることは?
ハマ:ナルティスは、デザインのスタイルやセオリーがないので、けっこう自由です。
自由なぶん大変なときもありますけど。
わくわくするような本になるんだったらやり方はなんでも良しの会社なので、
自分としてはやりがいがある。
最初は大変だけど、後々自分の味が出せる職場なのかなと思います。
まだまだ追求中ですが。
bossに教わったことも、ずいぶん後になって腑に落ちてくることもたくさんあります。
_____ 自分で装丁ができるな、という手応えを感じた瞬間みたいなものがあった?
ハマ:いえ、とにかくたくさんいろんな仕事をやって積み重ねていって、
気づいたら少しできるようになってきたかなという感じです。
もっと要領良くできる人もいると思うんですけど。
自由とはいえ、知っておくべき基本的なこともあるので
「こういうときはこうする」という型を学びながら、
その先の「面白いもん作ろう!」っていう段階に入るまで3年くらいかかりました。
装丁という仕事
_____ この仕事の醍醐味ってなんでしょう?
ハマ:本ができあがると、単純にうれしいです。
そして、自分がかかわった本が店頭に並んでいるのを見られることですかね。
『宇宙兄弟』総集編のデザインを担当したときは、
コンビニにどどーっと並んでいて、テンションが上がりました。
_____ 発売日の書店行脚は恒例。
ハマ:漫画装丁は、たくさんの人に手に取っていただくためのデザインなので、
店頭の一瞬が勝負です。
パッと見て「カッコイイ!」と感じてもらえるようなデザインをしたいです。
bossに言われた「なんか違う。」というのは、
「メジャー感がない」とか「デザインが作品に勝ち過ぎている」とか、
面白いことをしようと狙い過ぎてウケないみたいなことかなと思っています。
_____ 純粋に「カッコイイ!」とか「カワイイ!」と心に届くようなデザイン。
ハマ:狙わなくても自分から出てしまう匂いもあるし、
“自分ならでは”の出し加減もすこし分かってきたような気がします。
あとはやっぱり売れたときがいちばんうれしいですね。
編集さんから「重版かかりました!」と連絡をいただくのはとてもうれしいです。
_____ 何度でもいただきたいですね。(笑)
テンション高い人が採用される!?
_____ 今回募集を行うにあたって、どんな人に来て欲しい?
ハマ:漫画が好きっていうのは、大事ですね。
あとは、落ち着いている人がいいんじゃないでしょうか…
_____ どういうこと?
ハマ:ナルティスって結構元気いっぱいでテンション高めのイメージあると思うんですけど、
働いてるときはみんな普通に働いてるっていうか。
_____ 必ずしも、テンションが高い必要はない、と。(笑)
ハマ:そうですね。
でも、面白いことをどんどん提案する気概は求められるので、
テンション高くなくても良いけど面白いことに貪欲な人と相性が良いと思います。
_____ 本のデザイン事務所ではありますが、キャンプや社員旅行、年賀状など面白いと思えることは
どんどんやる会社でもあります。
ハマ:そのあたりはブログの記事を遡って見ていただければと思います。
_____ では、最後に応募者の方にひとこと。
ハマ:漫画が好きな人、装丁をやってみたい人には、存分にチャレンジできる職場です。
面白いことに貪欲な人、ぜひご応募ください。
余談ですが、今boss以外に男が僕ひとりでちょっと寂しいので、
男性も応募してくれるとうれしいです。(笑)
<了>
>>>2015年 デザイナー募集要項はコチラからご覧ください。>>>
by nar_boss
| 2015-02-23 12:08
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