2017年 05月 16日
WORKS_comic 『高倉くんには難しい』1巻
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[原作]一條マサヒデ/[作画]サブリック
『高倉くんには難しい』1巻
秋田書店 ボニータ・コミックス
ごきげんいかがですか?
マネージャー上野です。
月刊ミステリーボニータ、 WEBチャンピオンクロスにて連載中の『高倉くんには難しい』、
第1巻が発売となりました!
超絶不器用な高校生、高倉健(たかくらたける)くんが主人公。
想像の遥か上をいく不器用さに目が釘付け、むしろ眩しい!!
無事に教室の机に着席できますように。
無事にテスト用紙に名前を書けますように。
無事にシャーペンの芯を補充できますように。
高倉くんの平穏を願う気持ちとはうらはらに、
どうかその不器用を魅せてくれと思ってしまう。
もっとその不器用を、もっと高倉くんの不器用をくれ…!!
前置きが長くなりました。というか、ただの感想ですね、失礼いたしました。
『高倉くんには難しい』第1巻、装丁の紹介でございます。
ナルティスでは、新規のご依頼をいただいたとき、
アイデア出しをデザイナー陣全員ですることがあります。
装丁の作業自体は個人プレーな部分が多いのですが、
アイデア出しの段階は自由参加。
雑談のような無駄なような会話から、ぽろりと面白いことが生まれたり、
会話の中でどんどんアイデアが形になることもあったり。
今回の『高倉くんには難しい』を読んだとき、
高倉くんをどう魅せるか、これはいろんなアイデアがありそうだなと思いました。
というわけで、ご依頼から打合せまで時間があったので、社内でアイデアを募ることに…!!
どさーーーーーっ!!
作品を熟読したうえで、装丁のアイデアをその場で落書きしながら大喜利のように出していきます。
出るわ出るわ。
実現性のあるものから、ちょっと難しいんじゃない?というものまで、
好き勝手にアイデア出しをします。
噴煙の向こうから高倉くんに登場して欲しい案。
打合せ前なので、私たちが感じた作品世界をどうやったら伝えられるか、
どうやったら面白くなるかということを、それはもう自由に。
高倉くんに何かしらぶちまけさせたい案。
思いついたものはどんなものでも出す、出す、出す。
それにしても、ポテチがふりそそぐ…って…
高倉くんの不器用と、その不器用ゆえのかっこよさをどうやったら表現できるか。
それが大命題。
タイトルのロゴを高倉くんが塗ったら…やっぱはみ出しちゃうよねっていう案。
不器用後のかっこいい高倉くんが見たい案。
さて、出そろったアイデアは社内で吟味しつつ、打合せに臨みます。
アイデアの準備はしたけれど、まずは担当編集さん、原作の一條マサヒデさん、
作画のサブリックさんのご意向をお聞きしないとはじまりません。
みなさんのお話を聞きながら、アイデアをご提案しながら、
時間の許す限り意見を交換していきます。
正解(=ここでは売れる、という意)が何かなんて発売してみないと分からないものですが、
正解と信じられるものにめがけて、ああだこうだ言いながら作り上げていくのは、スリリングで楽しい。
デザイナーだけで自由にアイデア出しをしていたときも楽しかったけど、
やっぱり担当編集さん、作家さん(今回は原作の一條マサヒデさん、作画のサブリックさん)と
話し合いながら、一緒に作り上げて行く方が、より面白いなと思うのでした。
こうしてできあがった『高倉くんには難しい』第1巻。
不器用過ぎて黒板まわりを散らかしまくった高倉くんです。
いつだって全力!全力で不器用!!
帯でも不器用を表現したい!というご要望により、
デザイナー原口が左手で書いた「不器用」。
帯に足はみだしちゃってるし! んもう、高倉くんってば!!
高倉くんの華麗な不器用を、ぜひお楽しみくださいませ。
というわけで、第1巻発売中!!!
>>>キャンバス日誌、『高倉くんには難しい』一條マサヒデさん、サブリックさん編。>>>
by nar_boss
| 2017-05-16 13:24
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